GoogleとRedditのDMCA戦略が後退、AI時代のウェブ取得規制に一石
導入
AIによるウェブデータ取得をめぐる対立で、GoogleとRedditの戦略に大きな疑問符が付いた。Googleは検索結果を収集するSerpApiに対し、DMCAの反回避規定を根拠に提訴した。SerpApiがGoogleの反スクレイピング技術を回避し、検索結果を無許可のAPIとして提供しているという主張だ。しかし裁判所は、訴訟の早い段階でSerpApiの却下申立てを認め、Googleの主張は現時点では成り立たないと判断した。
主要ポイント
- 争点は通常の著作権侵害ではない:Googleは検索結果そのものが著作権で保護されるとは主張していない。代わりに、検索結果内に含まれ得る著作物、特に一部の知識パネルに表示されるライセンス済みコンテンツを守るための技術措置だったと説明している。
- 裁判所は訴訟資格を問題視:判事は、Googleが対象コンテンツの著作権者であること、または権利者を代表して行動していることを十分に示していないと判断した。
- Redditにも波及する可能性:RedditもSerpApiやPerplexityを相手に類似の訴訟を起こしている。専門家は、Redditも検索結果内のコンテンツについて、著作権者、独占的ライセンシー、または技術的保護措置の主体であることを示すのは容易ではないと見ている。
- Googleには修正の機会が残る:裁判所はGoogleに21日間の訴状修正期間を与えた。Googleは、権利者が同社に反スクレイピング技術による保護を認めていた、という限定的な主張を組み立てる可能性がある。
意味と影響
この訴訟は、公開ウェブ上の情報に対して巨大プラットフォームがどこまで法的な壁を築けるのかを問うものだ。DMCAは技術的保護措置の回避を止める強力な手段として使われてきたが、検索結果や公開ページのスクレイピングにそのまま適用できるかは別問題である。
Googleにとって次の一手は慎重さを要する。知識パネルに著作権で保護されたコンテンツが多く含まれると強調しすぎれば、どの部分を正式にライセンスしているのか、どの部分がアルゴリズムによる集約なのかを説明する必要が生じる。その結果、同社自身が望まないフェアユース論争に踏み込むリスクもある。
SerpApiは、この争いをオープンインターネットを守る問題として位置付けている。GoogleやRedditが、自ら作成も所有もしていない公開コンテンツを後から囲い込もうとしている、という見方だ。今後の判断は、検索データAPI、AI向けデータ取得、ライセンス交渉、反スクレイピング技術の法的位置付けに影響を与えるだろう。
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