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政策・規制

テスラFSD、欧州で「運転支援」に改称

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導入

テスラが長年使ってきたFull Self-Driving(Supervised)という名称が、欧州の一部市場で姿を変えた。ドイツ、スペイン、オランダ、スロバキアなどの公式サイトでは、現在Tesla Assisted Drivingという表記が使われている。従来のFSDページも新しいページへリダイレクトされるが、米国サイトでは旧称が維持されている。

これは単なるブランド変更ではない。欧州で運転支援システムを展開する際に、機能の限界とドライバーの責任を明確にするための、規制対応の一環だ。

主なポイント

  • 変更はテスラ側から提案された。 ドイツ連邦交通省は、システムが加速、制動、操舵を支援できる一方、運転を完全に引き継ぐものではなく、ドライバーが道路を継続的に監視する必要があると説明した。そのためFull Self-Drivingという名称は誤解を招く可能性があり、テスラはTesla Assisted Drivingへの変更を提案した。
  • 名称変更は承認支援と結び付いている。 ドイツのSteffen Bilger運輸相とテスラは、機能、運転責任、欧州での承認について協議した。特定の状況で法定速度を10%以内に上回る速度偏差機能も議論され、ドイツ側は交通の流れを保つ効果があるとして、EUの承認手続きで支援する意向を示した。
  • 安全上の反対意見は残る。 EUの承認には、加盟国の55%以上、かつ人口合計で65%以上の支持が必要になる。ドイツやフランスなど人口の大きい国の判断が重要だ。欧州運輸安全評議会は、速度偏差が安全リスクを高める可能性があるとして、テスラFSDの承認に反対するよう加盟国へ呼びかけている。10月予定だった投票は少なくとも12月まで延期された。
  • 先行承認国は比較的小規模な市場が中心だ。 オランダに続き、リトアニア、エストニア、デンマーク、ベルギー、スロベニア、チェコ、クロアチアが加わった。8か国の人口合計はEU全体の約12.6%で、ドイツ、フランス、イタリア、スペインでは一般ユーザーへの全面開放に至っていない。

意味と影響

テスラが名称で譲歩した最大の理由は、欧州の大市場へ早く進出する必要があるためだ。中国メーカーが欧州で販売網を拡大するなか、テスラにとってFSDは車両の差別化を支える重要な機能になっている。資料によれば、今年1~8月のEU新車登録ではBYDがテスラを上回り、テスラの世界のFSD有料ユーザーは150万人近くに達した。

欧州で承認されれば、既存車両へのサブスクリプション販売に加え、道路環境や運転習慣が異なる地域の実走行データも増える。収益、利用者、学習データが互いに成長を促す可能性がある。

今回の改称は、技術そのものが否定されたことを意味しない。ただし、製品名は実際の自動化レベルと一致しなければならない。欧州当局が重視しているのは、名称の派手さではなく、責任の所在、広告の正確さ、複雑な道路での安全性である。

出典:量子位

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